混乱したように言う桃華に、いつの間にか動くようになっていた身体が強張る。 脳内で鳴り響いている警鐘が、ぐるぐる、ぐるぐるして、頭が痛くなる。 「私の、せいでっ・・・」 「桃華っ、止めろ!!」 私以上に困惑していた彼──戒希が、声を荒らげて桃華を私から引き離した。 「今はダメだって、あの人たちも言ってただろ!?」 その間にも、私の頭の中では桃華の言った言葉がぐるぐるしている。 ずきり、と左二の腕が痛んだ。 何も考えられなくなって、気付いた時には、聞こえる声を背に走り出していた。