歩夢は、自らが庇護対象として守る少女を思い浮かべる。大切な、とても大切な人を。
あの小さな背中に、大きな鎖を繋げて生きている少女が、信頼の元で自分に『knight』として願いを下したのだと、実感しながら。
「あの子は確実に、執行する」
「・・・歩夢のお姉さん、だっけ。その人は、彼らにとって敵なの?見方なの?」
「彼女は中立存在だ。ただ、私にとっては犠牲者だ」
敵は要らないのだと言い続ける『あの子』は、仲間のためならば犠牲は付き物だと言っていた。
自分が、全てを背負うからと。守りたいという欲が、人一倍強いお節介なだけだって。

