担当の看護師に言われていた、桃華に会いたい人というのは、小・中共に同じ学校であった、風霧歩夢だった。
大人びた寡黙な彼女が、珍しく饒舌に話してくれた内容は、桃華を驚かせるには十分すぎる内容だった。
その証拠に、桃華は信じられないという表情をしている。
「桃華」
「・・・本当、なんだよね?」
「本当。そう言ってた」
歩夢の考えの読めない表情を、桃華の様子を見ながら、戒希は静かに伺った。
先日会った『あの少女』と、外見はそっくりなようだが、内面は異なっている。桃華と──その双子の姉のように。
メニュー