「いやぁぁあ──!!!!」 「っ・・・!?」 「・・ぃゃ、・・ひなたっ・・・」 「凜華!?」 「・・・っ、ひな、た・・・」 何が見えているのか、誰が見えているのか、何を思っているのか。 虚ろに、脅えるように『ひなた』と、繰り返す凜華が消えていきそうで、俺は凜華の名前を呼ぶ。 「凜華っ!!」 「・・・はっ、はぁ・・」 凜華は弱々しく顔を上げて、俺を視界に捉えると、全てを拒絶するように、すぅっと目を閉じた。 驚いたが、どうやら気を失ったらしい。ぐったりとしている姿に、腕に力が入った。