牙龍 私を助けた不良 上





──人殺しなんだよ。


凜華が、人殺し・・・?


ありえねぇ。信じられない思いで、腕の中にいる凜華をみる。


すると、



「・・ゃ、・・ちが、う・・・」



顔を両手で覆い、目を見開いて俯(ウツム)いている。正気を失ったのか、焦点が合っていない。


身体は異常なくらい震えていた。