牙龍 私を助けた不良 上




side:龍騎


拳を突き出した凜華は、力を失ったかのように、崩れ落ちた。


地面に叩き付けられる前に、反射的に腕を伸ばして抱き止めた。青白い顔を見て、ゾッとした。



「凜華、目を覚ませ!!」



ピクリともしない。


凜華の身体はやけに冷たくて、ゆっくりと冷たくなってるんじゃないかと恐ろしくなる。



「凜華っ!!」



凜華の名前を呼ぶ──いや、切願するように叫んだと言うのが正しい。


凜華をしっかりと抱き締めて、体温を分け与えるように。


・・・頼むから。


目を開けてくれ。


俺を見てくれ。


──死なないでくれ。



「・・・凜華っ!!!」



柄にもなく叫んだ。


情けないくらい弱々しくて、震えていて──まるで、弱音を吐いてるみたいだ。


──そう、思った時。