あのままだと、あの男は死ぬ。
急いで二人の元まで行き、凜華の細い片腕を強めに掴んだ。
凜華の手の力が抜け、男がドサリと地面に落ちて、むせながらのたうち回る。
俺はそのまま凜華を見ようとして──咄嗟に凜華から離れた。
俺が居た場所には、凜華の反対の手が、固く握られた拳があった。
それは、真っ赤にそまっていた。
よく見れば、凜華の着ている制服にも真っ赤な色素が着いていた。
・・・全員、凜華が一人で?
信じられなかったが、バラバラだったピースが埋まっていく。
喜んでいいのか分からない真実が、目の前に叩き付けられた。

