「俺な、凜華ちゃんが龍騎の隣におってくれることに感謝しとる」
「・・・・・」
龍騎は黙って俺を見る。
青い瞳に、俺を写している。ただ、静かにそっと。
「お前は、いっつもあの子を見てた。・・・大切な、守りたい子やろ?」
「それは・・・」
「何をくよくよしとんや」
視線が、ゆっくり外される。
その視線は広い一階にいる、手当てしあう下っぱや、それを手伝う勇人と麻美さん達に向けられとる。
ここにおるんは、行き場を無くした奴等ばっかりや。龍騎は、奴等を拾った。ケンカを吹っ掛けてきた奴も仲にはおる。
せやけど、龍騎はいつも言ってたよな。
「『助けることに、理由は必要ねぇ』」
「・・・暁」
「お前が一番分かっとるはずや。・・・あの子を、助けることには理由が必要なんか?」
「・・・必要ねぇ」
「お前がしたいことを、すればいいんや。何処までもついてくで、総長」

