牙龍 私を助けた不良 上




side:暁


「自分が情けねぇ」


「龍騎?」


「ゆっくりでいいとか、聞くのが怖いだけじゃねぇかよ・・・」



前髪をくしゃりとして、龍騎は項垂れとった。こんなん見たのは、何年振りやろうか。


仲間の手当てを終えて幹部室に向かっていると、気迫のない龍騎がそこから出てきた。


・・・凜華ちゃん。


あんまし悠長にしとられへんけど、暴牙の居場所探さなあかんしな・・・。


そっち方面はお手上げやな。俺は、パソコンとかあんまし得意やないからな。


それにしても。


小さい頃からずっと一緒やけど、こないな龍騎の姿は思わず口が開いてしまうくらい、珍しいわ。