牙龍 私を助けた不良 上




side:龍騎


「何か分かったか?」



パソコンを今までにないくらいの勢いで、カタカタとやっている志貴にそう言えば、顔を上げた。


若干額に汗が浮かんでいるのは、きっと気のせいなんかじゃない。



「全く、人使いが荒いですね」


「悪い・・・」


「いや、いいですよ」



信頼されてると感じます、といいながら笑っていた。


倉庫に帰ってくると、互いに治療している仲間達の痛々しい姿が目に入った。


大丈夫だと言うが、心配だ。そう思いながら幹部室に行けば、頬にガーゼを張った志貴がパソコンをしている。


画面に写っているのは、ハッキング中の画面。大量の数字や文字が流れるように下に落ちていく。