side:龍騎 「どうやった、龍騎?」 「別に」 「お、俺も別に、怖くなかったし!?」 「「震えが隠せてないよ」」 お化け屋敷から出ると、騒がしい仲間が出迎えてくれた。 中々クオリティの高い作りで、絶え間なく、絶叫やら泣き声やらが聞こえていたのは言うまでもない。 「凜華ちゃん、大丈夫かしら」 隣では、頬に手を添えながら後ろを振り返る麻美さんがいる。 「怖がるところ」 「見てみたいよね」 なんてことを、呑気に言っているのは毎度ながら双子だ。よく飽きないな、とは思う。