・・・俺を呼べ。 たった一言なのに、やけに胸に響いた。もう、何回目になるのか──。木頭は、私の芯をぐらつかせる。 まるで、角砂糖を温かいコーヒーで溶かすように。甘く、甘く、確実に。 ・・・いつか、言えるだろうか。 木頭は、私を助けてくれた。温かい笑顔と、温かいその声で。 同情なんかじゃない。面白半分でも、好奇心からでも、哀れみからじゃない。私が欲した、温かさ。