牙龍 私を助けた不良 上




幸せそうな姿は、ほんわかする。


龍騎と凜華は、付き合ってるわけじゃないから、恋人同士じゃない。


だけど。


でも、龍騎はきっと、凜華が好きだと思う。だってさ。



「昼、何がいい」


「特にない」


「好きなものは?」


「特にない」


「そればっかだな、凜華」



龍騎がこんなに嬉しそうな姿、初めてだもん。今まで、女なんかに興味なかったのにさ。


凜華は、分かんないけどさ。



屋上に向かいながら、ちょっとだけそんなことを考えていた。