「あんま、参加したことねぇから分かんねぇけどな、」 木藤はそう言いながら私の頭に手を乗せて、崩れない程度にくしゃっと撫でる。 何だ、と思わず閉じた目を開けると、 「楽しめよ、凜華」 ふわりと、子供っぽい無邪気な笑顔を見せた。純粋な笑顔。 それを観て、胸がドクンッと大きく跳ねる。木藤に触れられてる所が、熱い。 そして、 『楽しめよ、凜華』 それが、言葉が、笑顔が。──何故か、酷く懐かしいアイツの姿に重なって見えた。 知らない何処かで、何かが軋んだような気がした。 * * * * *