「倉庫に住んどる奴もおるけんな。たまに作ってやったりやるけん」



暁は牙龍のお父さんみたいだ。


牙龍には木藤いわく、拾ってきた、な人もいて倉庫にある寝泊まり用の大部屋に住んでいるらしい。


暁はたまに、そんな彼らのために倉庫にある調理場でご飯を作るらしい。


・・・いや、むしろお母さん。


パフェが出来上がる様子を見つめながら、つらつらと思う。


・・・木藤、何を考えてるの?



* * * * *


教室から、連行されたのは通いなれた屋上──ではなく、普段は誰も近付かない、ミライと私がよくいる図書室だった。