「チョコパフェ、一つ」


「ちょっと待ってな〜。今、忙しいけん」


「・・・・・」


「何や、どないしたん?」


「いや、意外だなと」


「そうか。せやけどまぁ、俺も意外やわ。あの龍騎がなぁ」



せかせか手を動かしながら、のんびり喋る暁。料理が得意らしく、自分からやりたいと言ってやっているらしい。


朱里いわく、



『料理が出来るからって、毎年やってる』



・・・・・。


意外だけど頷ける。不器用だけど繊細な手は、料理が出来る人ならではな気がしてたから。