取り敢えず、顔を見られないように下を向く。すると、足音が徐々に近付いてきてピタリと止まった。
視界には、光沢のある靴とスーツみたいなスボン。誰だ、と顔を上げて──動けなくなった。
「あら、やっと来てくれたの?」
「・・・・」
「どう?凜華、可愛いでしょ♪」
やって来たのは、おしゃれなスーツを着た木藤だった。
この前、私が着せられたような・・・ホストが着るようなやつで、緩められた胸元から覗く鎖骨は色気がある。
・・・カッコいい。
そんな木藤にそう思わずにはいられなかった。そんな私を見ている木藤は、頬がほんのり赤い。

