「分かったから、紐取ってくれない?」


「「「はーい」」」



ほどいてもらって立ち上がり、ふぅと目を少し伏せながら息を吐く。その途端、女達がキャーと声を上げた。


何なんだ、次から次へと忙しい奴等だな。そう思いながら彼女達を見た。



「「男装、カッコいい・・・」」


「凜華は、ホスト役もOKね。じゃ、こんどはメイド服を試しましょう」



私をカッコいいとか言う彼女達の間から、朱里がやって来た。右手にはメジヤーやら何やら。


左手には、ヒラヒラふりふり・・・もといメイド服なるものが持たれている。


カチューシャみたいなのもあって、用意がいいなと思いつつ本能的に危機感を感じていた。