勇人は、少しおどおどしながら側に寄って来た。何か、ウサギみたいだと思いながら黙ってその様子を見る。
手を伸ばせば触れるか触れないかの、微妙な距離。
「龍騎達が探してる」
「・・・そうか。悪い、探させて」
ワンピースの裾が引っ掛からないようにしながら、高台から降りる。すると。
「行くぞ」
くるりと背を向けて歩き出す。手を伸ばしても、届かない距離。
その後を追うように、ゆっくり付いていく。ちらちらと後ろを見て、付いて来てるか見てくる。
勇人は優しい。
女嫌いみたいだけど、倒れるくらい重傷みたいだけど、きっと理由があるんだろうな。
聞こうとは思わないけど、もしも勇人がそれを克服したいと思ってるなら、いくらでも聞いてあげたい。
せめてもの、罪滅ぼし。
・・・それくらいは、許してくれるかな。アイツは優しいから。

