牙龍 私を助けた不良 上





皆、私を強いと言うけど本当は強くなんかない。皆と同じ、普通の人間だ。


喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。普通の感情も、持ってるから。


そう思いながら海を見つめていると、足音が近付いて来た。ゆっくり視線を動かせば、そこに居たのは。



「さ、探したじゃん」


「勇人・・・」



金色の髪をふわふわとさせた、勇人が立っていた。