目が覚めると私が居たのは今日泊まるはずの部屋だった

「未来……?」



「…???…あ、れ…?岳…?」




「未来!?大丈夫か?!」






岳が私が見たこともない慌てぶり





「ん…大丈夫…」



起き上がると頭がかなりズーンってする




「未来?…やっぱり大丈夫じゃないだろ」




「大丈夫だって…。…私、倒れたの…?」




暗い顔に戻った岳に問いかける


「あぁ、倒れた。医者を呼んだら、ただの熱だってよ。まぁ、大事をとって、みんな一回ホテルに戻ってきて休憩してるところ。そこでお前がおきた」





「そっか…誰が、ここまで運んでくれたの?」





そういったとたん赤くなる岳の顔




もしかして…




「も、もしかして、岳が運んでくれたの…?」



「ち、ちげぇよ!!…えっと…勇人先輩だよッ!そうだよ!勇人先輩!!!」