ギフト



俺がこれ以上にないほど慌てながら階段を降りると、そんな追い詰められている息子とうって変わって俺の母親はほのぼのと朝食の準備をしている。


「優理ご飯は?」


「いや、今日はいい!」


「でも食べないと倒れちゃうよ?」


もう倒れそうです。


「行ってきます!」



そのまま外に出て自転車にまたがり、猛烈なスピードで学校へ向かった。


外は快晴。


しかしついこないだ8月に入ったばかりだ。


真夏の日差しが容赦なく肌を焼いていく。


暑い…。


暑すぎる…!


しかし休んでいる暇もなく俺はそのまま全力で高校へ向かった。