『あぁ…今いく。』 そう言って拓真について教室を出ようとすると… 『優馬!!』 たった一言。だけどオレの行動を止めるには…オレに重圧をかけるには…充分すぎる言葉だった。 『…拓真。ごめん。顧問に用事ができたから帰ったって言っといて。』 親父と同じように強い口調で名前を呼ばれると逆らえないオレ。 本当は行きたい。だけど昴に逆らえない。