頬に当てた手で隠れているせいでソウの表情はよく分からない。
だけど。
もしかして……泣いてる?
「……あのね、ソウ。聞いて?」
その重苦しい沈黙に耐え切れなくて、何の言葉も準備しないままに口を開くと、ソウは視線を動かさずに「なに?」とだけ答えた。
私は、そんなソウの横顔を見ながら言った。
自分でも何がいいたいのかよく分からなくて、しどろもどろになりながら。
「あのね……私は、ソウが彼女にどんなふうに接してきたのかなんて知らない。だけど……彼女はきっとソウに大事にされすぎて、ソウの良さに気づいてあげられなかったんだと思うの。……だから、ソウは悪くないと思うよ」
そう言い終えると、ソウがゆっくりとこちらを向いた。
ソウは泣いてはいなかった。
ただ、穏やかだけど元気のない、そんな顔をしていた。
ソウは優しい声で
「ありがとう、ミナさん」
とだけ言って、またその視線を外の景色に戻す。
外なんて、真っ暗で何も見えないはずなのに。
──ねえ、彼女を探しているの?
私はそれ以上声をかけることができなかった。
表面にびっしり汗をかいたグラスを手に取り、わずかに残っていた水を飲み干す。
静かにそれをテーブルに戻すと、グラスの中の氷がカランと小さな音を立てた。
だけど。
もしかして……泣いてる?
「……あのね、ソウ。聞いて?」
その重苦しい沈黙に耐え切れなくて、何の言葉も準備しないままに口を開くと、ソウは視線を動かさずに「なに?」とだけ答えた。
私は、そんなソウの横顔を見ながら言った。
自分でも何がいいたいのかよく分からなくて、しどろもどろになりながら。
「あのね……私は、ソウが彼女にどんなふうに接してきたのかなんて知らない。だけど……彼女はきっとソウに大事にされすぎて、ソウの良さに気づいてあげられなかったんだと思うの。……だから、ソウは悪くないと思うよ」
そう言い終えると、ソウがゆっくりとこちらを向いた。
ソウは泣いてはいなかった。
ただ、穏やかだけど元気のない、そんな顔をしていた。
ソウは優しい声で
「ありがとう、ミナさん」
とだけ言って、またその視線を外の景色に戻す。
外なんて、真っ暗で何も見えないはずなのに。
──ねえ、彼女を探しているの?
私はそれ以上声をかけることができなかった。
表面にびっしり汗をかいたグラスを手に取り、わずかに残っていた水を飲み干す。
静かにそれをテーブルに戻すと、グラスの中の氷がカランと小さな音を立てた。



