「俺って、意外と一途なんだよ」
ソウは窮屈な前傾姿勢に疲れたのか、背筋を伸ばしながら続けた。
「好きになったら周りが見えなくなるんだ。それくらい、彼女のことで頭の中がいっぱいになって、いつも側にいたくて、彼女のために何かしてあげたくなって。……でも、そういうのが『重い』んだって」
「彼女、ミナちゃんにそう言われたの?」
ソウは黙って頷いた。
「もちろん、束縛なんてしてないし、彼女の意見は最大限に尊重してるんだよ? それなのに一緒にいると疲れるんだって。俺が『好きだ』って言う……ただそれだけのことが苦しいんだって」
私は相槌もうたず、ただ黙ってソウの話を聞き続けた。
「遠恋始めてからあいつはいつも不安で泣いてばかりで。それを少しでも安心させたくて、自分の気持ちを出来るだけ隠さずに言葉や態度に出してきたんだけどね。それが逆効果だったみたいで」
「……」
「昨日、俺が『大学に合格したら、ずっと一緒にいよう』って言ったら、『もう、辛い』って、そこから別れ話だもんなぁ……」
そこまで言うと、ソウは「あーあ!」と大きな背伸びをした。
「どうして好きなのに、その気持ちを抑えないといけないんだろう」
そう言って、苦笑い。
ソウは、本当に困ったような目をして、笑った。
「……ねえ。どうしてそんな≪ゲーム≫に不利になるようなことを自分から話すの?」
「別に。ただ聞いて欲しかっただけだよ」
ソウはフッと笑みをこぼして、
「勝負師になりきれないミナさんに、お情け」
そう言ってまた頬杖をつくと、そのまま外を見つめた。
ソウは窮屈な前傾姿勢に疲れたのか、背筋を伸ばしながら続けた。
「好きになったら周りが見えなくなるんだ。それくらい、彼女のことで頭の中がいっぱいになって、いつも側にいたくて、彼女のために何かしてあげたくなって。……でも、そういうのが『重い』んだって」
「彼女、ミナちゃんにそう言われたの?」
ソウは黙って頷いた。
「もちろん、束縛なんてしてないし、彼女の意見は最大限に尊重してるんだよ? それなのに一緒にいると疲れるんだって。俺が『好きだ』って言う……ただそれだけのことが苦しいんだって」
私は相槌もうたず、ただ黙ってソウの話を聞き続けた。
「遠恋始めてからあいつはいつも不安で泣いてばかりで。それを少しでも安心させたくて、自分の気持ちを出来るだけ隠さずに言葉や態度に出してきたんだけどね。それが逆効果だったみたいで」
「……」
「昨日、俺が『大学に合格したら、ずっと一緒にいよう』って言ったら、『もう、辛い』って、そこから別れ話だもんなぁ……」
そこまで言うと、ソウは「あーあ!」と大きな背伸びをした。
「どうして好きなのに、その気持ちを抑えないといけないんだろう」
そう言って、苦笑い。
ソウは、本当に困ったような目をして、笑った。
「……ねえ。どうしてそんな≪ゲーム≫に不利になるようなことを自分から話すの?」
「別に。ただ聞いて欲しかっただけだよ」
ソウはフッと笑みをこぼして、
「勝負師になりきれないミナさんに、お情け」
そう言ってまた頬杖をつくと、そのまま外を見つめた。



