三度目のキスをしたらサヨナラ

「俺たち結構相性いいんだねー」

「……待って。私が葉っぱでソウは芯が好きなんでしょ? それじゃ気が合ってないんじゃないの?」

そんな私の言葉が終わらないうちに、ソウは首を横に振って言葉を重ねてきた。

「いやいやっ! 葉っぱと芯だからいいんだよ」

「……どういうこと?」

今に始まったことではないけれど、ソウの言いたいことは全く予測できない。

「だって、俺とミナさんなら、ひとつの白菜を葉っぱと芯に分けておいしく全部食べれるんだよ。──逆に2人とも芯が好きだったりしたら、鍋なんて悲劇だって!」

「……」

「俺たち──俺と彼女はどっちも芯が好きだったから、よく芯を取り合ってケンカしてたよ。最後には鍋の中に葉っぱばかり残っちゃってさ」

「嫌いじゃないんだったら、葉っぱも食べればすむんじゃない?」

「イヤイヤ、それを言っちゃったらつまんないんだって。好きなものをいっぱい食べたい、っていう話なんだから」

「……」

ふーん。
そうなんだー。

よかったねー。

力説するソウを見ていても、そんなため息交じりの言葉しか浮かんでこない。

「あっ、鍋だけじゃなくて白菜キムチだってそうだよね!」

自分で言っておきながら、そんな大発見に1人満足しているソウ。

……なんだか説得力があるんだかないんだか。

あんな≪ゲーム≫を思いついてみたり、白菜の好みについて熱く語ってみたり、

ソウって、本当に不思議な人。