「え?」
ソウが驚いた顔で私を見た。
「ほら、あの席は暖房の風が直接あたりそうだから、ね。隣にしよう!」
こんなの嘘ってバレバレだ。
自分の顔がかあっと赤くなるのが分かった私は、ソウよりも店員よりも先に、ソウが指差したテーブルの隣席へと早足で歩いた。
──だって、無理だよ。
既に、このお店を選んだ時点で罪悪感を感じているっていうのに。
ソウを追い詰める?
いくら≪ゲーム≫でも、私にはこれ以上意地悪なことなんて出来そうにない……。
「隣じゃなくていいの?」
テーブルにつくと、ダウンジャケットを脱ぎながらソウが言った。
「そんなに気を使ってくれなくてもいいのに」
やっぱり、ソウにもさっきの嘘は見抜かれていたようだ。
「……いいの!」
「優しいんだね、ミナさん」
ソウは相変わらずの優しい笑顔で、隣のテーブルをじっと見つめた。
そして、その視線を私へと移しながら
「でも、その優しさが命取りになっちゃうよ?」
と、不敵な笑みを浮かべた。
私はそんなソウの目をじっと見つめ返して答えた。
「上等じゃない」
だけどそれは精一杯の強がりだった。
私にソウを負かすことなんて出来るんだろうか?
≪ゲーム≫は始まったばかりなのに、私は既に手詰まり状態だった。
ソウが驚いた顔で私を見た。
「ほら、あの席は暖房の風が直接あたりそうだから、ね。隣にしよう!」
こんなの嘘ってバレバレだ。
自分の顔がかあっと赤くなるのが分かった私は、ソウよりも店員よりも先に、ソウが指差したテーブルの隣席へと早足で歩いた。
──だって、無理だよ。
既に、このお店を選んだ時点で罪悪感を感じているっていうのに。
ソウを追い詰める?
いくら≪ゲーム≫でも、私にはこれ以上意地悪なことなんて出来そうにない……。
「隣じゃなくていいの?」
テーブルにつくと、ダウンジャケットを脱ぎながらソウが言った。
「そんなに気を使ってくれなくてもいいのに」
やっぱり、ソウにもさっきの嘘は見抜かれていたようだ。
「……いいの!」
「優しいんだね、ミナさん」
ソウは相変わらずの優しい笑顔で、隣のテーブルをじっと見つめた。
そして、その視線を私へと移しながら
「でも、その優しさが命取りになっちゃうよ?」
と、不敵な笑みを浮かべた。
私はそんなソウの目をじっと見つめ返して答えた。
「上等じゃない」
だけどそれは精一杯の強がりだった。
私にソウを負かすことなんて出来るんだろうか?
≪ゲーム≫は始まったばかりなのに、私は既に手詰まり状態だった。



