素敵なお店……。
私がそんなお店の雰囲気に惚けていると、
「えーと、どこに座る?」
半数程度のテーブルが埋まっている店内をぐるっと眺めながら、ソウが聞いてきた。
「ちなみに、昨日座ったのはあの席だよ」
そう言って、窓際の席を指差すソウ。
そこはちょうど空席だった。
ソウは私の返事を待たずにそのテーブルへとゆっくり歩き始めた。
店員が「いらっしゃいませ」と言いながら、そんな私たちのそばへ歩み寄ってくる。
──。
≪ゲーム≫のためなら、私は間違いなくその席を選ぶべきなんだろう。
ソウが昨日彼女に別れを告げられたその席で彼女との思い出話を聞いて、ソウを追い詰めて。
そうしてソウの涙を引き出すべきなんだろう。
──だけど。
「ちょっと待って!」
私はソウのダウンジャケットの袖をぎゅっと掴んで、ソウを引き止めた。
「……違う席にしよう?」
私がそんなお店の雰囲気に惚けていると、
「えーと、どこに座る?」
半数程度のテーブルが埋まっている店内をぐるっと眺めながら、ソウが聞いてきた。
「ちなみに、昨日座ったのはあの席だよ」
そう言って、窓際の席を指差すソウ。
そこはちょうど空席だった。
ソウは私の返事を待たずにそのテーブルへとゆっくり歩き始めた。
店員が「いらっしゃいませ」と言いながら、そんな私たちのそばへ歩み寄ってくる。
──。
≪ゲーム≫のためなら、私は間違いなくその席を選ぶべきなんだろう。
ソウが昨日彼女に別れを告げられたその席で彼女との思い出話を聞いて、ソウを追い詰めて。
そうしてソウの涙を引き出すべきなんだろう。
──だけど。
「ちょっと待って!」
私はソウのダウンジャケットの袖をぎゅっと掴んで、ソウを引き止めた。
「……違う席にしよう?」



