イタリアンレストランから少し歩くと、『ラーメン うちだ』の赤暖簾が見えてきた。
遠めに見ても、赤い暖簾と柔らかなオレンジ系の店の明かりが店先をほのかに照らしているのが分かる。
馴染み深いラーメンのにおいに誘われながら店の前までたどり着くと、私は足を止めた。
赤暖簾の隙間から店内を覗くと、左端の席に見覚えのある常連客のサラリーマンが1人座って新聞を読んでいるだけだった。
厨房に立つウーさんはこちらに背中を向けていて、私たちには気づいていない。
数歩先を行っていたソウが、立ち止まった私に気づいて振り返った。
「寄っていく?」
「……ううん、行こう」
私はそのまま『ラーメン うちだ』の前を通り過ぎた。
遠めに見ても、赤い暖簾と柔らかなオレンジ系の店の明かりが店先をほのかに照らしているのが分かる。
馴染み深いラーメンのにおいに誘われながら店の前までたどり着くと、私は足を止めた。
赤暖簾の隙間から店内を覗くと、左端の席に見覚えのある常連客のサラリーマンが1人座って新聞を読んでいるだけだった。
厨房に立つウーさんはこちらに背中を向けていて、私たちには気づいていない。
数歩先を行っていたソウが、立ち止まった私に気づいて振り返った。
「寄っていく?」
「……ううん、行こう」
私はそのまま『ラーメン うちだ』の前を通り過ぎた。



