【もう2人の作者様へ】

「はじめまして」で終わるお話を書いてみたい。
そう思ってこの作品の構成を考え始めたときに、真っ先に浮かんだシーンがありました。

それは、章題「ゲームオーバー」の中の「K駅での再会と別れのシーン」です。

実は、このシーンをオンラインで公開するのは、これが2回目です。


1回目は、私がパソコンを覚え、インターネットを始めたばかりの頃。
今からずいぶん前のことになります。

私は、とあるサイトの地域別掲示板にこんなスレを立てました。

「3行小説リレーをしよう」

今思えば、若気の至り。
今なら絶対に出来ないそんな大胆なことを、私は勢いだけで始めてしまったのです。

場所は地元限定、内容は純愛モノという設定でした。
そして1人3行あるいは3文で次の人へバトンを渡すというルールを決めて、そのリレー小説は始まりました。

書き始めは私です。

ある女の子が彼氏とケンカ別れをして、街をブラブラあるくシーンでした。

すると次の日、続きを書いて下さる作家さんが現れました。

そこに登場したのは、東京から出張にやってきたサラリーマン。
奥さんと離婚寸前の状態という設定でした。
その日の仕事を終え、見知らぬ街を駅へ向かい1人で歩いていたところで、彼女と出会います。

もしかすると雨が降っていて、軒先で雨宿りをしていたのかな?
……すみません、そこまではっきり覚えていません。