三度目のキスをしたらサヨナラ

そして更に、ソウは私を驚かせる。


「ミナさん、明日、会いに行ったら駄目?」



「何馬鹿なこと言ってるの? 病み上がりなんでしょ?」

「いや、もう決めたから。それにミナさん、さっきから泣いてるみたいだし」

私は、思わず自分の頬に伝う涙を手で拭った。

「今、ミナさんに会わないと後悔するから。会いに行かせて?」

「だけど……」

「ミナさんの顔を見たらすぐ帰るよ。こっちでやり残してることもあるし。……ただ、とにかくこの《ゲーム》を終わらせようよ。そうしないと俺たち、何も始まらないから。ね?」

さっき拭ったばかりなのに、私の頬は次から次へと零れ落ちる涙ですっかり覆われていた。

こんな時、本当なら『来るな』って言わないといけないのに。

それなのに、ソウに会いたいという気持ちを抑えることができなくて。

嬉しくて。


「──ソウには何を言っても無駄なのね」

「うん、もう決めたんだ」

「私の気持ちなんてお構いなしで?」

「うん!」

悪びれる様子もなく、ソウは言った。
そんなソウの言葉はあまりにも真っ直ぐすぎて。


──ほら。気がつけば、やっぱりソウのペースだ。

私はきっと、これからもずっと、ソウにはかなわない──。



「勝手だよ、ソウは……」

「ありがとう」

「なんでお礼言われるのか、訳わかんないんだけど!」