「ねえ、ミナさん。電話をくれたってことは、俺、少しは期待してもいいんだよね?」
長い説明を終えたソウの口調が、いっそう優しくなる。
「……っていうか、もう、かなり期待してるんだけど」
「困るよ……」
私は震える声で呟いた。
「え?」
「『少しは期待』なんか、されたら困るの。……もっと、自信持ってくれないと」
「……ミナさん?」
「あぁもう、ソウの馬鹿!! どうして勝手に失恋したなんて思い込んで、帰っちゃうのよ!」
「えっ!?」
「何も聞かずに、勝手に決めつけないでよ!」
「えーっ。自分だって俺とリョーコのこと信じきっといて、そんなこと言う?」
嬉しそうなソウの声が携帯から聞こえる。
──それは、『真実』がソウに伝わった瞬間だった。
「うるさいっうるさいっ! ソウの馬鹿っ!!」
その後はもう、自分でも何を言っているか分からなかった。
ただ、私が泣きながら訳の分からないことを言い続ける間、電話の向こうから嬉しそうに相槌を打ち続けるソウの声が聞こえて。
それがまた、私の涙を誘って。
「私だって、ソウのことが好きだったんだからね!」
──そんな言葉を、夢中で何度も繰り返したような気がした。
長い説明を終えたソウの口調が、いっそう優しくなる。
「……っていうか、もう、かなり期待してるんだけど」
「困るよ……」
私は震える声で呟いた。
「え?」
「『少しは期待』なんか、されたら困るの。……もっと、自信持ってくれないと」
「……ミナさん?」
「あぁもう、ソウの馬鹿!! どうして勝手に失恋したなんて思い込んで、帰っちゃうのよ!」
「えっ!?」
「何も聞かずに、勝手に決めつけないでよ!」
「えーっ。自分だって俺とリョーコのこと信じきっといて、そんなこと言う?」
嬉しそうなソウの声が携帯から聞こえる。
──それは、『真実』がソウに伝わった瞬間だった。
「うるさいっうるさいっ! ソウの馬鹿っ!!」
その後はもう、自分でも何を言っているか分からなかった。
ただ、私が泣きながら訳の分からないことを言い続ける間、電話の向こうから嬉しそうに相槌を打ち続けるソウの声が聞こえて。
それがまた、私の涙を誘って。
「私だって、ソウのことが好きだったんだからね!」
──そんな言葉を、夢中で何度も繰り返したような気がした。



