私の背中を追いかけるように、背後からウーさんの「ミナちゃん! 待つんだ!」という声が聞こえてくる。
でも、私には立ち止まっている余裕はない。
早く蒼太を探さないと……!
「蒼太!」
お店を飛び出すと、私は何度も何度もその名前を呼んだ。
だけど。
どんなに名前を叫んでも、周囲を見回しても、どこにも蒼太の姿はなかった。
──どこに行っちゃったの?
あきらめかけたその時、私はハッとした。
……あそこだ。
ここを出たら、その次はきっと。
私はその方向を向いた。
暢気そうに歩道を歩く人々の隙間から、目印のあの幟が見え隠れする。
あそこしかない──!
私はその目印めがけて走り出した。
だけど。
「ミナさん!」
10メートルも進まないうちに、私は後を追いかけてきたソウに腕を捕まれた。
「待って!」
ソウの力は強くて、私は一気に失速してしまう。
腕を捕まれ後ろへ引き戻された私は、そのままソウの方を向くと、もう片方の手を必死に振り回して抵抗した。
「ソウ、手を離して! 早くしないと、蒼太が行っちゃうの!」
私は拳で、ソウの胸を何度も殴りつけた。
だけど、どんなに私が暴れても、ソウは掴んだ私の手を離そうとしなかった。
「ミナさん!」
そして次の瞬間、私はソウに抱きすくめられた。
「ミナさん、少し落ち着いて!」
「離して!」
「イヤだ……絶対離さない」
私がどんなに抵抗しても、ソウの力は強くて、私は身動きひとつできなかった。
そして、どんなに抗いでも無駄だと知った私は、遂にそこで力尽きた。
私は、握りしめていた拳を開くと、そのままだらんと下に垂らした。
──もう、ダメだ。
でも、私には立ち止まっている余裕はない。
早く蒼太を探さないと……!
「蒼太!」
お店を飛び出すと、私は何度も何度もその名前を呼んだ。
だけど。
どんなに名前を叫んでも、周囲を見回しても、どこにも蒼太の姿はなかった。
──どこに行っちゃったの?
あきらめかけたその時、私はハッとした。
……あそこだ。
ここを出たら、その次はきっと。
私はその方向を向いた。
暢気そうに歩道を歩く人々の隙間から、目印のあの幟が見え隠れする。
あそこしかない──!
私はその目印めがけて走り出した。
だけど。
「ミナさん!」
10メートルも進まないうちに、私は後を追いかけてきたソウに腕を捕まれた。
「待って!」
ソウの力は強くて、私は一気に失速してしまう。
腕を捕まれ後ろへ引き戻された私は、そのままソウの方を向くと、もう片方の手を必死に振り回して抵抗した。
「ソウ、手を離して! 早くしないと、蒼太が行っちゃうの!」
私は拳で、ソウの胸を何度も殴りつけた。
だけど、どんなに私が暴れても、ソウは掴んだ私の手を離そうとしなかった。
「ミナさん!」
そして次の瞬間、私はソウに抱きすくめられた。
「ミナさん、少し落ち着いて!」
「離して!」
「イヤだ……絶対離さない」
私がどんなに抵抗しても、ソウの力は強くて、私は身動きひとつできなかった。
そして、どんなに抗いでも無駄だと知った私は、遂にそこで力尽きた。
私は、握りしめていた拳を開くと、そのままだらんと下に垂らした。
──もう、ダメだ。



