三度目のキスをしたらサヨナラ

こんな状況でソウと会話をするのが怖かった。

今は蒼太のことなんて話したくない。
そして、それ以上に、ソウの話を聞きたくなかった。

──ううん。

このまま起きていたとしても、おそらく私たちの間でそんな会話が交わされることは無いだろう。

だけど。

この沈黙が続くのは、どんな会話をするよりも辛いことだった。




しばらくすると、ソウはそっと手を伸ばしてオーディオのボリュームを下げた。


──ソウ。あなたは私が寝たふりをしていることに気が付いてる?



薄目を開けてその動作を見届けると、私はもう一度、ゆっくりと目を閉じた。



こうして。

私たちを乗せた車は静かに東京へと戻っていった。