司朗の腕を振り払って走った。

話!聞けよ!

後ろで声がしたけど…
追い掛けてきてくれないんだね。

思い返せば二十数年、私は貴方の後ろばかり追い掛けていたけど、私だけが貴方を必要としてたみたい。

今、やっと気付いた。