「いいよ。 オレもいろいろ話さなきゃ」 すんなり了解してくれた松田は荷物を持って席を立った。 「なんかおごるから、帰りながら話そっか」 動かない私に、ニコッと笑いかけて、松田は教室を出た。 私も慌てて追いかけた。 隣に並ぶ勇気が出なくて、数歩先の背中を追いかける。