「声デカいし。 どうかした?」 顔を上げた松田は、今までと変わらなかった。 桜の木の下で私を慰めてくれた時と同じ松田だった。 「あのさ、少し話がしたいと思って」 自分の制服の裾をしわがつくほどギュッと握って、言った。 息吸いすぎて、過呼吸で倒れるかもしれない。