「咲月、深呼吸」 光里に肩を叩かれた。 さすがに、長い付き合いで私の心情をよく読み取ってる。 私は頷いて深呼吸した。 よし! かなりぎこちなくなりながらも、なんとか松田の机の横に立った。 もう一度大きく息を吸って……。