「すきなの?
松田を?」



「はい、まぁ」



気づいた。

自分の気持ちに。


本当は、始めっから気になってたのかもしれない。


あれから、松田は私のことを“咲月”って呼ばない。

いつも通り“ニツキ”って呼んでる。



それが少し寂しかったりして……。


そんなことを光里に話したら、ただでさえ大きい目をこれでもか!ってくらいに見開かれた。