「ちょっと、話そ?」 「なにを?」 ほんとに、泣いちゃうって私。 「なんでも良いから。 来て。着替えなくて良いから」 松田は私の手をひっぱって無言で校舎を出た。 このまま門を出ちゃうんじゃないかってところで松田は急に曲がって中庭の方に来た。 そして、今は咲いてない桜の木の根元に座った。 「ニツキも座って」 半ば無理やり座らせられた。。