言えないよ。


たったそれだけ?

って感じじゃん。


松田は優しいから、私が話したら慰めてくれるんだと思う。


だけど、それじゃ私甘えてばっかりになっちゃうから。




ドアを開けて保健室を出る。

階段を3段くらい上ったところで後ろから手をひかれた。



「待って」