「うわっ、どしたの?」
止まって、ってずっと思ってたくせに、本当に止まられたら『どうしたの』だって。
自分勝手だなあ、全く……。
「いくらデカくたってね、女の子なんだから。
階段から落ちたりしたら大変、とか思わないの?」
デカいことは認めるのね。
今まで松田にデカいって言われたことなかったからちょっとショック。
「あ、でもオレは別にニツキのことデカいとか思ってないから。
さっき自分で言ってたでしょ?
『私デカいから大丈夫だ』って。
ニツキは確かに背ー高いけど、細いし、最初会ったときからデカイとか思わなかった」
いつになく真剣な目をしてそんなこと言うから、また“キュンっ”ってしてしまった。

