5センチ。





「ニツキー!」


ちょうど2階の踊り場に来たところで誰かに名前を呼ばれた。

ニツキって呼ぶ人は1人しかいないんだけど。



「何? 松田」



「なに?
じゃないって」


いや、だから何よ。


「言ってくれればついてったのに」


「なにに?」



ごめん、本当に意味わかんない。

始めっから説明して。


私のそんな表情を読み取ったのか、松田は小さくため息をついて私の所まで下りてきた。