5センチ。






「ニツキちゃん、大丈夫?」



「え?」




「ここ、すごいしわ寄ってる」



松田はそう言って自分の眉間をトントン、と叩いた。


そんなすごい顔してたか。


考え事するときの昔からの癖。怒ってるみたいだから気をつけてたんだけど。



「ごめん」



「いや、謝んなくて良いって」



松田は困ったように笑う。

ほら、その顔。



いつもニコニコしてるくせに、たまに困ったような顔して笑う。

こういうところも苦手。