5センチ。







「私、松田のことが……



すき、です」






……言えた。




でも、ジジジジジ……という蝉の鳴き声しか聞こえない。




やっぱり、間に合わなかった?


松田の気持ちは変わっちゃった?


それとも、そもそもが全部夢だった?




悪い妄想が頭の中を占領する。



松田の口から何と言う言葉が飛び出すのか、体中の全神経を研ぎ澄まして聞き取ろうとする。