5センチ。





ガタガタと、鈍くさく自販機のカバーと戦ってる私を見て、松田は笑いながら私の横に腰を落とした。




「何やってんの」



「いや、取り出せなくて、ね」




「交代」



松田は私を押しのけてカバーを開けると、2本とも難なく取りだした。




「はい」



「ありがと、ございます」




「取れないなら始めっから言えば良いのに」



「だって、今日は取れるかと思ったから」