近くて遠い君との距離

「君、高校生だよね?こんな夜遅くまで大丈夫なの?」

「あ、はい」

車はいつの間にか走り出していた

「そういえば、俺は敏。さっきも聞いたけど、君の名前は?」

「私は亜衣って言います」

「敬語じゃなくていいよ?」

「そんな…ダメですよ。敬語がいいんです」
「そ?なら敬語でもいいよ」

なんとなく悪い人じゃないような気がした