「…紅虎……って、ここらへんで結構有名な族だよね…?」 え…? 「萩人も知ってるの??」 思わず出てしまった言葉に、あっと口をつぐむ。 「“も”って事は、愛華は知ってるんだね?」 にやっと笑みを零し、私を見つめる。