「…和紀はさ?」 なんだ? 「雅明の事、大切だよね…?」 意味のわからない質問を聞いてきた。 「は?」 「だから!和紀は、雅明の事大切に思ってるよね?!」 大切って… 「…別に。」 そんな事、こっぱずかしくて言えっかよ! 「いいから!答えて!!」 ついには怒鳴り出した。 「…うっせぇ、お前。」 俺が冷たくそう言うと、 「…………」 諦めたのか、布団へ入った。 大切……か…。 その意味を、考えようともせず、俺も眠りについた。 雅明の変化に気付いていたのにもかかわらず…… .