ふぅと、ため息をつき、 「…雅明、さ?」 「何?」 目を合わせずに返事をする。 「…なんか、あったでしょ…?」 雅明は、一瞬驚いた顔をして、すぐにまた無表情で海を見つめた。 話してよ。 私なら、聞いてあげられるから…。